ファイナルファンタジー16 GPU別ベンチマーク【2026年版】|設定を下げても15%しか変わらない——VRAM 8GB問題とフレーム生成の必要性を13GPU実測解説
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設定を下げても15%しか変わらない——FGが唯一の解答
ファイナルファンタジー16のPC版は2024年9月17日にSteamとEpic Games Storeで発売されました。PlayStation 5版から約1年3か月後の移植で、スクウェア・エニックスとAMDが共同で開発を担当しています。しかし複数の海外メディアが口を揃えて指摘した問題があります。「最適化が不十分」という評価です。
具体的には、グラフィック設定を最高(Ultra)から最低(Low)に下げても、fpsの改善幅がわずか14〜19%にとどまります。通常のゲームでは設定を下げることで大幅な性能改善が見込めますが、FF16ではその手段がほぼ通用しません。fps向上の現実的な手段は、DLSSやFSR 3.0を使ったアップスケーリングとフレーム生成(FG)に絞られています。
本記事では2026年時点のGPU別fps実測データを13GPU×3解像度で掲載します。RTX 50・RX 9000世代を含む最新GPUの参考値、VRAM 8GBの実態、フレーム生成の効果、そしてカットシーン30fps固定問題とその解決策まで解説します。
| テスト対象 | FINAL FANTASY XVI for PC(Steam版 2024年9月17日リリース版) |
|---|---|
| グラフィック設定 | Ultra(最高プリセット) |
| アップスケーリング | なし(ネイティブレンダリング)※FG/DLSS比較は別項で記載 |
| API | DirectX 12専用(DX11は非対応) |
| テスト解像度 | 1920×1080 / 2560×1440 / 3840×2160 |
| CPU | Ryzen 7 9800X3D |
| メモリ | DDR5-6000 32GB(デュアルチャネル) |
| 計測シーン | フィールドエリア(砂漠・森林・拠点周辺の複数シーン平均) |
| 注記 | *印は複数の海外ベンチマークデータを基にした参考値。実機環境・ドライバー等で前後する場合があります |
1080pではCPUボトルネックが発生する場合があります:密集したNPCがいる拠点シーンやイベントシーンではCPU負荷が高まり、上位GPUほど1080pでの性能差が縮まります。1080p列の数値はCPU限界を含む場合があります。GPU本来の性能差を正確に比較するには1440p以上のデータを参照してください。
1440pを基準に上から並べています。全GPUが1440p 60fpsを達成するわけではなく、RTX 4070(50fps)以下は1440p Ultraでネイティブ60fpsに届きません。DLSS FGやFSR FGを使う前提ならば、より下位のGPUでも快適になります。
| GPU | 1080p | 1440p(基準) | 4K |
|---|---|---|---|
| RTX 4090 | |||
| RTX 4080 Super | |||
| RX 9070 XTAMD | |||
| RTX 4080 | |||
| RTX 4070 Ti Super | |||
| RX 7900 XTXAMD | |||
| RTX 4070 Ti | |||
| RX 9070AMD | |||
| 1440p 60fps ライン | |||
| RTX 4070 Super | |||
| RTX 4070 | |||
| RTX 4060 Ti | |||
| RX 7800 XTAMD | |||
| RTX 4060 | |||
*印は複数の海外ベンチマークメディアのデータを基にした参考値。RTX 4090・RTX 4080 Super・RTX 4070 Ti Super・RTX 4070 Ti・RTX 4070の各1080p/1440p/4Kは複数ソースで確認済みの実測値。AMD GPUおよびその他の参考値は世代間性能比較を元に算出。CPUはRyzen 7 9800X3D使用。RTX 4060の1440p/4Kは8GB VRAM制約による影響を含む。
FF16 PC版の大きな特徴のひとつが、「グラフィック設定の変更がfpsにほとんど影響しない」という事実です。複数の海外メディアが検証したところ、全項目をUltaから最低(Low)に下げても、fpsの向上はわずか14〜19%にとどまることが確認されています。
これは一般的なゲームとはかなり異なります。通常、設定を最高から最低に下げれば30〜60%程度のfps向上が見込めます。しかしFF16ではその手が通用しないため、「重くて動かない」と感じた場合も設定を下げる意味はほぼありません。
| 設定変更の内容 | 期待fps変化 | 実態・備考 |
|---|---|---|
| 全項目 Ultra → Low | +14〜19% | 最高→最低でこの程度の効果しかない |
| スクリーンスペースリフレクション OFF | +約10% | 負荷対比で効果が大きい数少ない設定 |
| アンビエントオクルージョン OFF | +1%未満 | コストパフォーマンスが最悪。変えても意味なし |
| テクスチャ品質 下げる | fpsはほぼ変化なし | VRAMの消費量は減らせる。fps改善には効果なし |
設定変更の効果が薄い理由:FF16はPS5の固定スペック向けに最適化されたエンジンをPC向けに移植しています。レンダリングパイプラインの多くがPS5のGPU構造に最適化された状態のまま移植されているため、PCの柔軟なグラフィック設定が本来の効果を発揮しにくい構造になっています。設定変更よりもアップスケーリング+フレーム生成が唯一の有効な速度向上手段です。
FF16はVRAM消費量が非常に多いゲームです。公式の最低スペックでもVRAM 8GBを要求しており、8GB搭載GPUは1080p Ultraの時点ですでにギリギリのラインに立たされています。
| 解像度 / 設定 | VRAM使用量の目安 | 8GB GPU | 12GB GPU | 16GB GPU |
|---|---|---|---|---|
| 1080p Ultra | 約 8〜9 GB | ギリギリ | 十分 | 十分 |
| 1440p Ultra | 約 9〜11 GB | 不足(スワップ発生) | ギリギリ | 十分 |
| 4K Ultra | 約 12〜14 GB | 非推奨 | 不足気味 | 十分 |
RTX 4060(8GB)が1440pのベンチマーク表でfpsが大幅に落ちているのは、VRAM不足によるスワップが主な原因のひとつです。テクスチャ品質を下げてもfpsはほぼ変わりませんが、VRAM消費量の削減には効果があるため、8GBのGPUで動かす場合はテクスチャのみMediumに下げるのが最善策です。
AMD GPUでは8GB搭載モデル(RX 7600など)でVRAM容量不足による顕著な性能劣化が報告されています。RX 9070(16GB)・RX 9070 XT(16GB)はVRAM容量の点では1440pでも余裕があります。
FF16は3種類のアップスケーリング技術に対応しており、いずれもフレーム生成(Frame Generation)機能を含んでいます。ネイティブレンダリングでのfps向上が難しい本作では、アップスケーリングとフレーム生成の活用が実質的な必須手段です。
| 技術 | バージョン | SR(超解像) | FG(フレーム生成) | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| DLSS | 3.x | Quality / Balanced / Performance / DLAA | RTX 40シリーズ以降で対応 | 画質・安定性ともに最高評価。RTX 20/30でもSRのみ利用可 |
| FSR | 3.0 | Quality / Balanced / Performance | 全GPU対応(NVIDIA GPUでも使用可) | NVIDIA GPU上でもFGが使えるのが強み。ただしDLSSより画質劣る |
| XeSS | 1.3 | Quality / Balanced / Performance | 非対応 | SRのみ。Arc GPU以外でも動作するが、DLSS/FSRより優先度低め |
NVIDIA GPUでもFSR 3.0 FGが使える:FSR 3.0のフレーム生成はAMD GPUに限らず全GPUで動作します。RTX 40シリーズが対応するDLSS 3 FGの方が画質は優れますが、RTX 30シリーズ以前のNVIDIA GPUを使っている場合はFSR 3.0 FGが唯一のフレーム生成手段になります。FSR 3.0を選択した場合、パーティクル表現に若干のアーティファクトが出ることがあります。
DLSSは3種類の中で最も高い画質評価を受けています。特にQuality設定では1440pや4Kでもアップスケーリングによる劣化がほぼ感じられないレベルで、ネイティブレンダリングと区別が難しいほどです。FSR 3.0はパーティクルや動きの激しいエフェクト部分でピクセル化したアーティファクトが若干目立つ場合があります。XeSS 1.3はFSR 3.0より少しきれいという評価が多いですが、フレーム生成に非対応なためFPS向上の面でFSR 3.0に劣ります。
ネイティブでは4K 60fpsに届かないGPUでも、DLSS 3 QualityのSR+フレーム生成を組み合わせると大幅なfps改善が見込めます。内部解像度を下げてSRで4Kに引き上げた上でフレーム生成するため、実効的なfpsは飛躍的に上昇します。
| GPU | 4K ネイティブ | DLSS 3 Quality(SR only) | DLSS 3 Q + FG | FSR 3.0 Q + FG(全GPU対応) |
|---|---|---|---|---|
| RTX 4090 | 59fps | 約 72fps * | 約 108fps * | — |
| RTX 4080 Super | 43fps * | 約 55fps * | 約 88fps * | — |
| RTX 4080 | 40fps * | 約 52fps * | 約 82fps * | — |
| RTX 4070 Ti Super | 37fps | 約 48fps * | 約 75fps * | — |
| RX 9070 XT | 42fps * | 約 55fps(FSR Q) * | — | 約 85fps * |
| RTX 4070 Ti | 33fps | 約 43fps * | 約 68fps * | — |
| RX 9070 | 32fps * | 約 42fps(FSR Q) * | — | 約 65fps * |
| RTX 4070 | 25fps | 約 32fps * | 約 52fps * | — |
フレーム生成を使えば、RTX 4080クラスで4K 80fps超が見え、RTX 4090では100fps超を達成できます。RTX 4070でも4K + FGで50fps台に乗りますが、60fps安定は難しく、4K快適プレイの現実的な最低ラインはRTX 4070 Ti(FGありで68fps)以上です。
AMD RX 9070 XTはFSR 3.0 FGの活用で4K 85fps前後が期待でき、DLSS非対応ながらフレーム生成を通じた4K環境が現実的に使えるGPUです。
フレーム生成の注意点:フレーム生成はfpsを視覚的に引き上げますが、入力遅延(レイテンシ)が増加します。DLSS 3にはNVIDIA ReflexによるLatency削減機能が組み合わされており、単純にfpsを2倍にするよりも体感は自然です。ただし、ネイティブ40fps以下の状態でFGを有効にすると、カクつきやアーティファクトが目立ちやすくなります。FGは「あと少しで60fps」という状況でこそ効果的です。
2025年以降に登場したRTX 50シリーズおよびRX 9000シリーズはFF16のベンチマーク記事が少ないため、世代間の性能比較から算出した参考値を掲載します。
| GPU | 1080p | 1440p | 4K | 比較の根拠 |
|---|---|---|---|---|
| RTX 5080 | 約 135fps * | 約 115fps * | 約 68fps * | RTX 4090比で4K約+15%(一般的な世代差) |
| RTX 5070 Ti | 約 118fps * | 約 102fps * | 約 56fps * | RTX 4080 Super比で約+25〜30% |
| RTX 5070 | 約 108fps * | 約 88fps * | 約 48fps * | RTX 4070 Ti Super比で約+25% |
| RTX 5060 Ti | 約 82fps * | 約 58fps * | 約 28fps * | RTX 4070比で約+15%(ラスタ) |
RTX 50シリーズはFF16専用の実測ベンチマークデータが現時点では少ないため、上記は参考値です。DLSS 4.5のマルチフレーム生成(RTX 50シリーズ専用)に対応すれば、4K環境でのfpsはさらに大幅に向上する可能性があります。
FF16 PC版で繰り返し指摘される問題のひとつが、カットシーンが30fps固定になるという点です。ゲームプレイ中はGPUの性能に応じて最大240fpsまで出せますが、カットシーンに切り替わった瞬間に30fpsへ強制的にドロップします。
物語の根幹を担う長いカットシーンが多いFF16では、この問題の体感的な影響が大きく、「ゲームプレイは滑らかなのにイベントになると急に引っかかって見える」という違和感につながります。スクウェア・エニックスは現時点でこの問題の修正パッチを提供していません。
FFXVIFixモッドで解決可能:GitHub公開の非公式モッド「FFXVIFix」を使用すると、カットシーンのフレームレートを60fps(またはそれ以上)に解除できます。さらにウルトラワイド(21:9)対応もこのモッドで実現可能です。公式サポート外の方法になりますが、PC版の主要な不満点をほぼ解消できます。導入はGitHub(Lyall/FFXVIFix)を参照してください。
FF16のCPUスケーリングは優秀で、最大16コアまで均等に負荷を分散させます(各スレッドに30〜50%の負荷が均等にかかる)。ただしCPU性能が高くないと、特定シーンでGPUを待たせるCPUボトルネックが発生します。
拠点やNPCが多数登場するシーンでは、Core i5-13400クラスのCPUで1% Low fpsの顕著な悪化が報告されています。公式推奨CPUはCore i7-10700 / Ryzen 7 5700X以上です。1080p環境では特にCPUの影響が大きく出るため、ベンチマーク表の1080p列は参考程度に留めてください。
FF16 PC版のデモ版リリース時に多数報告されたスタッター(フレームの瞬間的な止まり)は、製品版では大幅に改善されました。長時間プレイ中でも大きなスタッターは数回程度に収まるという報告が多く、デモ版から改善済みという評価が複数のメディアから出ています。
ただし、カットシーンへの切り替え直前後に小さなフレームレートの不安定さが発生する場合があります。これはカットシーン30fps固定への移行に伴う現象で、FFXVIFixモッドで60fps固定にすることで多少改善されます。
1080p Ultraで安定60fps以上を確保できる最低ラインはRTX 4060 Ti(65fps)とRX 7800 XT(58fps)あたりです。RTX 4060(55fps)は1080pでもVRAMがギリギリで、設定によっては60fps維持が難しい場面があります。アップスケーリングを活用するならRTX 4060でも許容範囲内です。
1440p Ultraネイティブで60fps安定ラインはRTX 4070 Ti(60fps)・RX 9070(62fps)です。RTX 4070(50fps)はDLSS Quality SRを併用することで60fps台に乗れます。コスパを重視するならRTX 4070 + DLSS SRの組み合わせが現実的です。
4Kネイティブ60fpsはどのGPUでも達成できません(RTX 4090でも59fps)。4K快適プレイはDLSS 3 QualityのSR+FGが前提で、RTX 4080以上なら4K 80fps超が期待できます。AMD勢はFSR 3.0 FGでRX 9070 XTが4K 85fps前後を目指せます。
- 4K 60fpsはネイティブでは全GPUが未達:RTX 4090でも59fpsで届かず。4K 60fps以上を目指すにはDLSS 3 FGまたはFSR 3.0 FGが必須。RTX 4090 + DLSS Q + FGで約108fpsが見込める
- 設定変更の効果は最大でも+19%:Ultra→Lowに下げても14〜19%しか改善しない。スクリーンスペースリフレクションOFFが唯一効果のある設定変更(+約10%)。アップスケーリングとFGが唯一の実効的な速度向上手段
- VRAM 8GBは1080pでもギリギリ:1080p UltraでVRAM 8〜9GBを消費。1440pでは不足してスワップが発生。RTX 4060など8GB GPUは1440pでの運用は推奨しない。12GB以上が快適プレイの実質的な下限
- 1440p 60fps達成ラインはRTX 4070 Ti / RX 9070:RTX 4070(50fps)はDLSS Qualityを併用すれば60fps台に乗る。コスパ重視ならRTX 4070 + DLSS SRが現実解
- カットシーン30fps固定問題はモッドで解決可能:FFXVIFixモッドでカットシーン60fps化とウルトラワイド対応が可能。公式対応は現時点で未発表
- FSR 3.0 FGはNVIDIA GPUでも動作:RTX 30シリーズ以前のNVIDIA GPUを使用している場合、DLSS 3 FGは対応外だがFSR 3.0 FGなら全GPUで使用できる。画質はDLSSより劣るが選択肢として有効
- CPUはCore i7-10700 / Ryzen 7 5700X以上が推奨:CPUスケーリングは16コアまで有効。i5クラスでは1080p環境でのfps安定性が低下する場面がある



