RTX 4070 Superは2026年でも現役か?|RTX 5070とほぼ同性能でも今から買うべきでない理由
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RTX 50シリーズが出揃った2026年、RTX 4070 Superはまだ使えるGPUなのか。気になっている人は多いはずです。新品価格は20万円超まで異常高騰し、店頭で見かけることすらなくなりました。一方で中古は8〜9万円台と、微妙に手が出る価格帯に落ち着いています。
先に結論を言えば、RTX 4070 Superの性能は2026年でもしっかり現役です。1440pの16ゲーム平均でRTX 5070との差はわずか約1%。一部タイトルではRTX 4070 Superが勝つ場面すらあります。ただし「性能が現役」と「今から買うべき」はまったく別の話です。
この記事では、RTX 5070・5060 Tiとの実測fps比較、VRAM 12GBの評価、MFG非対応の実際の影響、そして「持っているなら続行・買うなら5070」という判断の根拠まで、データをもとに検証します。
目次
RTX 4070 Superの2026年ポジション
RTX 4070 Superは2024年1月に登場したAda Lovelaceの1440pターゲットモデルです。CUDAコア7,168基・VRAM 12GB GDDR6X(192bit)・TDP 220Wという構成で、RTX 4070からCUDAコアが約20%増加し、実質的に「RTX 4070の完成形」と呼ばれていました。
| 項目 | RTX 4070 Super |
|---|---|
| GPU | AD103(Ada Lovelace) |
| CUDAコア | 7,168基 |
| VRAM | 12GB GDDR6X / 192-bit |
| メモリ帯域 | 504 GB/s |
| FP32 | 35.48 TFLOPS |
| TDP | 220W |
| 発売 | 2024年1月 |
| DLSS対応 | DLSS 4.5(超解像・FG対応 / MFGは非対応) |
| 新品価格 | 204,000円〜(異常高騰・入手困難) |
| 中古価格 | 82,500〜92,500円 |
RTX 50世代との比較
RTX 4070 Superの立ち位置を、直接の比較対象であるRTX 5070・RTX 5060 Tiとの相対性能で整理します。
| 比較対象 | 1440p平均 | 4K | RT | MFG | 価格帯 |
|---|---|---|---|---|---|
| vs RTX 5070 | 約1%差(ほぼ互角) | 約5%差 | 4070 Sが優勢 | 非対応 vs 対応 | 中古8.5万 vs 新品10.3万 |
| vs RTX 5060 Ti | 約32%上 | 大差 | 圧勝 | 非対応 vs 対応 | 中古8.5万 vs 新品6〜7万 |
数字が示す通り、RTX 5070とのラスタライズ性能差は誤差レベルです。16ゲーム平均で約1%しか違わず、サイバーパンク 2077やAlan Wake 2のレイトレーシングではむしろRTX 4070 Superが12〜15%上回る場面もあります。「性能で劣っている」という感覚は、実際のベンチマークには反映されていません。
一方でRTX 5060 Tiに対しては約32%の性能差があり、格が違います。ただしRTX 5060 Tiは16GB VRAM・MFG対応・省電力・新品6〜7万円という別の強みがあるため、単純な優劣では語れません。
RTX 5070とのゲーム別fps比較
「RTX 5070とほぼ同等」という言い方だけでは判断しづらいので、主要タイトルごとの差を具体的に見ていきます。すべて1440pでの比較です。
| タイトル / 設定 | RTX 4070 Super | RTX 5070 | 差 |
|---|---|---|---|
| サイバーパンク 2077 Ultra(RT OFF) | 約63fps | 約64fps | ほぼ互角 |
| サイバーパンク 2077 RT Ultra | 約44fps | 約39fps | 4070 Sが12%上 |
| Alan Wake 2 High+RT | 約40fps | 約35fps | 4070 Sが15%上 |
| 黒神話:悟空 Very High+DLSS+FG | 約79fps | 約80fps | ほぼ互角 |
| Warhammer SM2 Ultra | 約90fps | 約91fps | ほぼ互角 |
| God of War Ragnarok | 約103fps | 約104fps | ほぼ互角 |
ラスタライズ性能はどのタイトルでもほぼ横並びです。興味深いのはレイトレーシング系タイトルで、サイバーパンク 2077のRT UltraでRTX 4070 Superが12%上、Alan Wake 2のパストレーシングでも15%上回っています。RTX 50世代はRT性能が向上しているはずですが、VRAM消費が12GBを超える高負荷RTシーンではメモリ帯域やVRAM容量の差が効いている可能性があります。
RTX 5070がRT系で負ける原因は、VRAM 12GBの制約とは言い切れません。RTアーキテクチャの世代差やドライバの成熟度など複数の要因が絡んでいます。ただし、結果として「4070 SuperのRT性能はまだ強い」という事実は変わりません。
2026年タイトルでの実力(1440p)
RTX 4070 Superが2026年の重量級タイトルでどの程度のフレームレートを出せるか、1440pベースで整理しました。
| タイトル | 設定 | fps目安 | 備考 |
|---|---|---|---|
| サイバーパンク 2077 | Ultra / RT OFF | 約63fps | DLSS FG併用で100fps超 |
| 黒神話:悟空 | Very High + DLSS + FG | 約79fps | 十分快適なライン |
| Warhammer SM2 | Ultra | 約90fps | 余裕あり |
| God of War Ragnarok | 最高設定 | 約103fps | ほぼ天井張り付き |
| Alan Wake 2 | High + RT | 約38〜43fps | パストレーシングが重い。FG併用で60fps圏 |
Alan Wake 2のパストレーシング以外は、1440pで60fps以上を安定して確保できています。DLSS+Frame Generationを活用すれば、サイバーパンク 2077でも100fps超に到達。1440p/60〜100fpsのゲーミング体験としては、まったく不満のないレベルです。
Alan Wake 2のパストレーシングは38〜43fpsとやや厳しいものの、Frame Generation併用で60fps圏には持ち込めます。パストレーシングをOFFにすれば高設定でも70fps以上は出るので、設定の使い分けで対応できる範囲です。
VRAM 12GBの評価——8GBとは別世界、16GBには劣る
RTX 4070 SuperのVRAM 12GB GDDR6Xは、1440pゲーミングにおいて現時点では十分な容量です。RTX 4060の8GBで問題になるテクスチャ品質の妥協も、12GBなら大半のケースで回避できます。
| シナリオ | VRAM 8GB | VRAM 12GB | VRAM 16GB |
|---|---|---|---|
| 1440p High〜Ultra | 不足気味 | 十分 | 余裕 |
| 1440p + RT | 厳しい | ギリギリ | 快適 |
| 4K + Ultra | 不可 | 一部で超過 | 概ね快適 |
| 4K + RT | 不可 | 制約大 | ギリギリ |
8GBのRTX 4060やRTX 5060と比べれば、12GBは明確に余裕があります。1440pのUltra設定で大半のタイトルがVRAM 9〜11GB程度に収まるため、RTX 4070 Superなら設定を落とす必要がほぼありません。
ただし4K+レイトレーシングの組み合わせになると12GBでは不足するケースが増えます。RTX 4070 Ti Super(16GB)やRTX 5070 Ti(16GB)と比べると、将来のVRAM要求増加に対するバッファが少ないのは事実です。1440pメインであれば2027年頃まで問題ありませんが、4K常用を考えている人には心もとない容量です。
MFG非対応の影響——どこまで気にすべきか
RTX 4070 SuperはDLSS 4.5の超解像とFrame Generation(1フレーム生成)に対応していますが、マルチフレーム生成(MFG)はRTX 50シリーズ専用のため使えません。
MFGが最も効果を発揮するのは、ネイティブfpsが30〜40fps程度の超高負荷シーンです。3〜4枚のフレームを同時生成することで、見かけのfpsを大幅に引き上げます。RTX 5070ではMFG対応タイトルで120fps超の体感を得られる場面もあります。
ただしRTX 4070 Superの場合、1440pで60fps以上出ている状態なら通常のFrame Generation(1枚生成)で十分に滑らかな映像が得られます。MFGの恩恵が大きいのは「低fpsを力技で引き上げたい」ケースであり、そもそものfpsが60以上ある場面では差を体感しにくいのが実情です。
結論として、1440pメインのRTX 4070 Superユーザーにとって、MFG非対応は「気になるけど困らない」程度の影響です。MFGのために買い替えるのは費用対効果が見合いません。
買うべきか? 売るべきか?
新品購入:論外
204,000円〜という価格はMSRP $599(約9万円)の3倍を超えています。この金額ならRTX 5070(約102,800円〜)が2枚買えます。新品の在庫を見つけても、手を出す理由は一切ありません。
中古購入:微妙
中古相場は82,500〜92,500円です。一見すると手頃に見えますが、RTX 5070の新品が約102,800円〜で買える現状では、差額はわずか1〜2万円。その差額で得られるのは、MFG対応・新品保証・最新アーキテクチャです。中古の保証リスクを背負ってまで旧世代を選ぶ合理性は薄いと言わざるを得ません。
既存ユーザー:買い替え不要
すでにRTX 4070 Superを持っている人は、急いで売る必要はありません。RTX 5070との性能差がわずか1〜5%で体感差はほぼゼロ。買い替えるなら性能が明確に上がるRTX 5070 Ti以上でないと意味がなく、その場合は予算15万円以上のアップグレードになります。現状の1440pゲーミングに不満がないなら、次の乗り換え先はRTX 60シリーズまで待つのも賢い選択です。
よくある質問
まとめ
性能は文句なしの現役。
ただし今から買うGPUではない
RTX 4070 Superは、1440pゲーミングにおいて2026年でも十分に現役のGPUです。RTX 5070との性能差がわずか1〜5%という事実は、すでに持っている人にとって「買い替えなくていい」という強力な根拠になります。レイトレーシング性能に至っては4070 Superが上回る場面すらあり、性能面で不満を感じる理由はほとんどありません。
一方で、新品は20万円超の高騰で論外。中古もRTX 5070新品と1〜2万円差しかなく、MFG対応・新品保証を捨ててまで選ぶ理由は薄いです。持っている人は自信を持って使い続けてください。これから買う人はRTX 5070を選ぶのが正解です。

