ゲーミングPCの「メモリ」は何GBが正解?16GBと32GBでどれだけ違う?

ゲーミングPCの「メモリ」は何GBが正解?16GBと32GBでどれだけ違う? ゲーミングPC

ゲーミングPCの「メモリ」は何GBが正解?16GBと32GBでどれだけ違う?

ゲーミングPCを自作・購入する際、CPUやグラボと並んで悩むのが「メモリ容量」です。特に16GBと32GBのどちらを選ぶべきかは、多くのユーザーが直面する問題といえます。

この記事では、2025年時点での最新ゲーム事情や配信環境を踏まえて、メモリ容量の違いがどれだけ体験に影響するのかを徹底解説します。

なぜメモリ容量が重要なのか?

メモリ(RAM)は、ゲームデータやシステム処理を一時的に保存するための高速ストレージです。容量が不足すると、ゲームの読み込み遅延、フレームレートの低下、最悪クラッシュの原因にもなります。

また、Discord、Chrome、OBS(配信ソフト)などを同時に使う場面では、ゲーム以外のソフトがメモリを圧迫することも。快適なプレイには、一定以上の余裕が求められます。

16GBで足りるゲームタイトルとその条件

2025年現在、多くの日本製ゲームタイトルは16GBのメモリでも快適に動作します。

たとえば『モンスターハンターライズ』『ファイナルファンタジーXIV』『原神』『ドラゴンクエストX オンライン』『ドラゴンクエスト3HD-2D』などは、標準的なグラフィック設定であれば16GB環境でも安定してプレイ可能です。これらのタイトルは最適化が進んでおり、重すぎないビジュアルと優れた動作バランスにより、ミドルクラスのPCでも十分に楽しめる設計となっています。

ただし、ウルトラ画質設定や4K解像度、MOD導入、配信・録画などを同時に行う場合は、16GBではメモリが不足するケースもあります。とくにDiscordやブラウザを開きながらのマルチタスク環境では、動作が重くなることもあるため注意が必要です。

快適性を重視し、余裕をもった環境を整えたいのであれば、32GBの導入を検討する価値は十分にあります。

32GBのメリットと必要になる場面

32GBにすると、以下のようなシーンで効果を発揮します。

  • 高画質・高解像度(WQHD・4K)設定でのゲームプレイ
  • MODやアドオンを多用するタイトル(例:Skyrim SE、Cities: Skylines II)
  • 配信しながらのプレイ(OBS+ゲーム+ブラウザ)
  • Discordやブラウザを開きながらのプレイ(ゲーム+ブラウザ+Discord+YouTube等)
  • AI系アプリケーションや動画編集ソフトの併用

最近はAIを取り入れたアプリなども多く出てきていることも考慮すべきポイントとなります。

「今は不要でも、数年後まで使い続けたい」「余裕のある構成でトラブルを避けたい」という方には、32GBが安心です。

ベンチマークと実体験から見る違い

同一スペック(CPU:Ryzen 7 7800X3D、GPU:RTX 4070)で、16GBと32GBを比較したところ:

  • 軽量FPS(VALORANTなど)ではほぼ差なし
  • 重量級RPG(Cyberpunk 2077、Starfield)では平均fpsが5〜10%向上
  • 配信環境ではカクつきや処理落ちが軽減

体感の違いはゲームによりますが、「快適さ」や「安定性」は明確に向上します。

16GBと32GB、結局どちらを選ぶべきか?

ライトユーザーなら16GBでOKです。予算を抑えて、他パーツに回すのもアリでしょう。

一方で、予算に余裕がある場合や長期間の安定稼働や拡張性、配信なども視野に入れるなら32GBを断然おすすめします。最近では価格差も縮まり、DDR5メモリの32GBキットも2万円台から入手可能です。

さらに快適にするなら64GBも視野に

ゲーミングだけでなく、動画編集やライブ配信、AIアプリの同時起動、3DCG制作などを日常的に行うユーザーにとっては、64GBのメモリを搭載する構成も有力な選択肢です。

2025年現在のゲームタイトル単体では64GBの恩恵を受ける場面は限られますが、重いソフトウェアを複数同時に扱うような使い方では、安定性や快適性が大きく向上します。今後のメモリ需要増加を見据えて、「長く使えるゲーミングPC」を目指すのであれば、64GBを視野に入れるのも十分に現実的です。

まとめ|「今」だけでなく「数年後」も見据えた選択を

メモリは一度組んだらしばらく替えないパーツです。目先のコストだけでなく、将来的な拡張性やゲームの進化を考慮して、最適な容量を選びましょう。

「どんなPC環境にしたいか?」を明確にしておけば、失敗のない選択ができます。