【2025年最新】RyzenとIntelはどっちがゲーミング向き?用途別ベンチマークとおすすめCPUも紹介

【2025年最新】RyzenとIntelはどっちがゲーミング向き?用途別ベンチマークとおすすめCPUも紹介 CPU

ゲーミングPCを選ぶうえで、多くの人が最初に悩むのが「RyzenとIntel、どちらのCPUがゲームに向いているのか?」という問題です。両社とも性能の高いモデルを多数展開しており、用途によって最適な選択肢が異なるため、一概に「こっちが正解」とは言えません。

本記事では、2025年時点での最新CPU事情を踏まえながら、RyzenとIntelの違いや特徴をわかりやすく比較し、ゲームジャンル別のベンチマーク結果やおすすめモデルも紹介します。「FPSを快適にプレイしたい」「配信や録画もしたい」「コスパ重視で選びたい」など、目的別に最適なCPUを知りたい方は必見です。

CPU選びはゲーミング体験の質を左右する重要なポイント。後悔しないためにも、ぜひ最後までチェックしてください。

RyzenとIntelの基本的な違いとは?

Ryzen(AMD)とIntelは、どちらもゲーミングPCにおける代表的なCPUブランドです。どちらを選んでも一定以上のパフォーマンスは得られますが、アーキテクチャや処理の傾向、価格帯、対応マザーボードなどに違いがあります。

■ Ryzen(AMD)の特徴

AMDのRyzenシリーズは、マルチコア性能に優れたモデルが多く、価格に対しての性能が高い(コスパが良い)のが最大の特徴です。特に動画配信や録画、編集など複数のタスクを同時にこなす環境では、その強みを発揮します。

また、Ryzen 7 7800X3Dのようにゲーム向けに特化した「3D V-Cache」搭載モデルも人気で、**一部のタイトルではIntelを上回るフレームレート**を記録することもあります。

■ Intelの特徴

一方でIntelのCoreシリーズは、シングルスレッド性能が高く、FPSやアクションゲームなどで安定したフレームレートを出しやすいのがポイントです。特にCore i5-14600KやCore i7-14700Kなどは、現在でも多くのゲーマーに支持されています。

また、最新の「Intel 14世代」ではパフォーマンスコアと効率コアのハイブリッド構成が特徴的で、軽い処理と重い処理を効率的に分担できます。

■ 選ぶ際のポイント

単純な性能比較だけではなく、どのようなゲームをするのか・配信もするのか・予算はどれくらいかといった観点で選ぶことが重要です。次の章では、実際のゲーム別ベンチマークをもとに、どちらがどう優れているのかを詳しく見ていきます。

ゲーミング性能で比較|代表的なベンチマーク結果

CPUのスペック表だけを見ても、実際にどれだけ快適にゲームが動くかは分かりません。そこで重要になるのがゲームごとのベンチマーク結果です。ここでは、人気タイトルを中心に、RyzenとIntelのパフォーマンスの傾向を比較していきます。

■ FPSゲーム(Apex Legends・VALORANTなど)

競技性が高く、高フレームレートが求められるFPSでは、Intelの優位性が際立つことが多いです。特に「Apex Legends」や「VALORANT」では、Core i5-14600Kやi7-14700K平均240fps前後を安定して出せるのに対し、同価格帯のRyzenではやや数値が劣る傾向があります。

これは、FPSゲームが主にシングルスレッド性能に依存するためで、Intelの高クロックかつ低レイテンシな設計が活きています。

■ 重量級ゲーム(Cyberpunk 2077・FF XVIなど)

描画負荷の高い重量級ゲームでは、Ryzen 7 7800X3Dなどの3D V-Cache搭載モデルが強さを発揮します。キャッシュ容量の多さが、GPUとの連携やフレームレート安定化に寄与し、特にWQHD以上の高解像度でプレイする際に有利です。

例えばCyberpunk 2077では、Ryzen 7 7800X3DとRTX 4070Tiの組み合わせで平均110fps以上を記録する一方、Intelの上位モデルでは若干パフォーマンスが劣る場面もあります。

■ 総合的な傾向

ゲームジャンルによってRyzenとIntelの得意・不得意が分かれるのが現状です。軽量かつ反応速度重視のタイトルはIntel、重量級や広域マップ系のゲームはRyzenが有利と言えるでしょう。

また、GPUがボトルネックにならないよう、RTX 4060以上のGPUと併せて使うことで、CPUの性能を引き出しやすくなります。

用途別に見るおすすめの選び方

CPUは単に「性能が高ければOK」ではなく、どんなゲームをプレイするか、他にどんな用途で使うかによって最適な選択肢が変わります。ここでは代表的な使用目的ごとに、RyzenとIntelのどちらが適しているかを解説します。

■ FPS・対戦ゲームを重視するならIntelが有利

VALORANTやApex Legends、Call of Dutyなど、瞬時の反応が求められる対人ゲームでは、1フレームでも速く描画することが勝敗を分けることもあります。こうしたジャンルでは、高いシングルスレッド性能を持つIntel製CPUが安定したフレームレートを出しやすく、プレイ体験も滑らかです。

また、Intelは古いゲームや軽量なタイトルとの相性も良好で、安定動作を重視するユーザーに向いています。

■ 録画・配信・編集もするならRyzenが有利

ゲームをしながら配信したり、録画して編集もしたいというユーザーには、Ryzenのマルチスレッド性能が活きてきます。特にRyzen 7やRyzen 9クラスでは、同時に複数の重い処理をこなしても、フレームレートが安定しやすい傾向があります。

また、動画編集やエンコード作業にも強く、ゲーミング以外の用途にもPCを活用したい方には、Ryzenのほうが長期的に満足度が高くなるケースも多いです。

■ コスパ重視ならRyzen 5が狙い目

限られた予算の中で、ゲームも快適に動いてほしい――そんな方には、Ryzen 5シリーズ(特に7600Xなど)が非常にバランスの良い選択肢です。価格はIntelのCore i5と同等かやや安価でありながら、マルチコア性能に優れ、配信やマルチタスクにもある程度対応できます。

一方、Intelのi5シリーズも競争力があり、価格が下がればコスパは逆転することもあるため、セール時期やBTOの構成価格も比較しながら検討するとよいでしょう。

2025年版|おすすめのCPUモデル比較

ここでは、2025年現在のラインナップからゲーミング用途におすすめのRyzen/Intel CPUをピックアップして紹介します。価格・性能・使い勝手のバランスに優れたモデルを中心に解説しますので、初めてのゲーミングPC選びにも役立ちます。

■ Intelおすすめモデル

  • Core i5-14600K
    高いシングルスレッド性能と適度な価格で、FPSなど軽量ゲームに最適。マルチスレッド性能も強化されており、軽めの配信・録画なら十分対応できます。
  • Core i7-14700K
    パフォーマンスコアと効率コアのハイブリッド構成により、ゲーム+配信にも対応。Ryzen 7と競合する性能帯で、Intel派ならまず候補に挙げたいモデルです。
  • Core i9-14900K
    ハイエンド志向ならこれ。4Kゲーミング・配信・マルチタスクを同時にこなすプロ級環境向け。ただし発熱と価格は注意。

■ Ryzenおすすめモデル

  • Ryzen 5 7600X
    コストを抑えつつ高性能GPUと組み合わせたときのバランスが良好。ゲーム中心のライトユーザーに最適な1本。
  • Ryzen 7 7800X3D
    「最強のゲーミングCPU」とも称されるモデル。3D V-Cacheによる大容量キャッシュで、FF14やCyberpunk 2077など重量級タイトルでIntelを凌駕する性能を発揮。
  • Ryzen 9 7900X
    ゲーム+配信+編集まで1台で完結させたい人向け。マルチスレッド性能に優れ、エンコード処理も高速です。

※いずれも「K」付きや「X」付きのモデルはオーバークロック対応ですが、初心者は定格運用でも十分に高性能です。

まとめ|目的に合ったCPU選びがゲーム体験を左右する

RyzenとIntel、どちらがゲーム向きか――その答えは一つではありません。ゲームのジャンルや遊び方、配信や録画の有無、予算などによって、最適な選択肢は変わります。

反応速度を重視するFPSプレイヤーにはIntel、マルチタスクでの安定性を重視するならRyzenがおすすめです。2025年時点ではどちらも非常に高性能なラインナップを揃えており、正しく選べばどちらを選んでも快適なゲーミング体験が得られます。

本記事で紹介したベンチマーク結果やおすすめCPUモデルを参考に、ご自身の目的にぴったり合った構成を見つけてください。失敗しないPC選びは、長く快適なゲームライフへの第一歩です。

今後もCPUは世代交代が進むため、できるだけ最新世代を選びつつ、マザーボードや冷却性能にも目を向けると、長く使えるゲーミングPCを組むことができます。