インテルが2024年末に投入した「Core Ultra」シリーズは、従来のCore i7やCore i9から名称が刷新され、AI時代を見据えた新しいアーキテクチャが採用されています。本記事ではその中でも注目の「Core Ultra 7 265K」について、スペックやベンチマーク、内蔵GPUの性能などを詳しく紹介します。
Core Ultra 7 265Kとは?
Core Ultra 7 265Kは、Meteor Lakeアーキテクチャを採用した第1世代の「Core Ultra」シリーズの上位モデルです。「K」付きのモデルは倍率ロックフリーで、オーバークロックにも対応するため、ゲーミングやクリエイティブ用途にも最適な1基といえます。
Core Ultra 7 265Kの主なスペック
項目 | 内容 |
---|---|
製品名 | Core Ultra 7 265K |
アーキテクチャ | Meteor Lake(Intel 4プロセス) |
コア数 / スレッド数 | 20コア(8P+12E) / 20スレッド |
ベースクロック | 3.9GHz(Pコア) |
最大ブーストクロック | 最大5.5GHz |
内蔵GPU | Intel Graphics |
GPU実行ユニット数 | 128 EU |
AIエンジン | Intel AI Boost(NPU内蔵) |
TDP | 125W |
ソケット | FCLGA1851 |
対応メモリ | Up to DDR5 6400 MT/s |
性能面での特徴
Core Ultra 7 265Kは、高性能Pコアに加え、省電力Eコアを搭載するハイブリッド構成が特徴です。特にAI処理用のNPU(Neural Processing Unit)を搭載したことで、ローカル環境でのAIアシスタントや画像認識などにも対応可能となりました。
ゲーミング性能
RTX 4060以上の外部GPUと組み合わせれば、4Kゲーミングも十分可能なレベルです。CPU単体での処理性能も高く、重いタイトルでもボトルネックになることはほぼありません。
クリエイティブ用途
動画編集や3DCGレンダリングでは、Pコアの高クロックとEコアのマルチスレッド性能が活きてきます。Adobe Premiere ProやBlenderなどのマルチスレッド対応ソフトでは、上位モデルに迫る処理速度を発揮します。
内蔵GPUの進化
内蔵GPUとして搭載されている「Intel Graphics」は、従来のUHD Graphicsに比べて大幅に性能が向上。軽量なeスポーツ系タイトル(ValorantやLoLなど)であれば、フルHDで60fps以上の快適な動作も可能です。
ベンチマークスコア(目安)
ベンチマーク | スコア | 比較 |
---|---|---|
Cinebench R23(Multi) | 約22,000 | Ryzen 9 7900Xに匹敵 |
PassMark(CPU Mark) | 約39,000 | Core i9-13900Kに迫る |
3DMark Night Raid(iGPU) | 約27,000 | Radeon 780M相当 |
どんなユーザーにおすすめ?
Core Ultra 7 265Kは、次のようなユーザーに最適です。
- 最新ゲームを高フレームレートで快適に遊びたいゲーマー
- 動画編集や3DCGなどのクリエイティブ作業を行うユーザー
- 今後のAI時代に向けて、ローカルAI処理も見据えたい上級者
一方で、ライトな使い方しかしないユーザーや、電力効率を重視したい場合は、下位モデル(Core Ultra 5など)も検討の余地があります。
まとめ|Core Ultra 7 265Kは次世代をリードする万能CPU
Core Ultra 7 265Kは、性能・機能・拡張性のバランスに優れたハイエンドモデルです。最新アーキテクチャによる効率的なパフォーマンス、強化された内蔵GPU、そしてAIエンジンの搭載により、これからのPCに求められる要素をすべて兼ね備えています。
ゲーミングPCの新調やハイエンド構成を検討している方は、ぜひ候補に加えてみてください。